猫 の 帰 る 城のレビュー一覧
5.0
大学生。濃密な夏。肌を重ねることから始まった、どこか歪な二人の関係。季節が移り変わり、二人が本物になるまで。 この方のお話は、痺れます。読んでいて脳みそが痺れる感じなんて、なかなか味わえるものじゃない。愛の描き方、切り取り方。凄いなぁ。水を含まない絵の具を、何度も塗り重ねたみたいだなぁ。 身体が求めること。心が求めること。それは必ずしもセットではなく、同時にやって来るものでもない。だから、二つの「欲しい」が重なって、さらには自分と相手と、二人分の気持ちが合わさるって奇跡なんだなぁ、と思う。 これは、本物の愛を描いた、奇跡のお話なんだと思います。本物の愛って、汚れていて、でもめちゃくちゃ綺麗だ。
大学生。濃密な夏。肌を重ねることから始まった、どこか歪な二人の関係。季節が移り変わり、二人が本物になるまで。
この方のお話は、痺れます。読んでいて脳みそが痺れる感じなんて、なかなか味わえるものじゃない。愛の描き方、切り取り方。凄いなぁ。水を含まない絵の具を、何度も塗り重ねたみたいだなぁ。
身体が求めること。心が求めること。それは必ずしもセットではなく、同時にやって来るものでもない。だから、二つの「欲しい」が重なって、さらには自分と相手と、二人分の気持ちが合わさるって奇跡なんだなぁ、と思う。
これは、本物の愛を描いた、奇跡のお話なんだと思います。本物の愛って、汚れていて、でもめちゃくちゃ綺麗だ。
気まぐれで我儘、自由で美しい。
そんな猫みたいな彼女に恋をする主人公。
一言で言い表すならまさにその通り。
ですが振り回されるだけではなく、そこにはとてもとても純粋な〝愛”が存在するんです。
作者様の見事な恋の描写は、とても純真で美しく―――そうと思いきや、とたんにエロティックに大胆に変化。
波のように押し寄せるその恋の駆け引きややりとりに心地よい酔いを覚えます。
それは小夜子のような―――気まぐれな猫を追っている感覚。
そこもまた、お話に惹き込まれる要素なのかもしれません。
ストーリーの面白さもさながら文章がとても美しく、構成もしっかいりしていてさらさらと頭に入ってきます。
本格派のラブストーリー
是非是非、皆様もご一読を!