その恋、取扱い注意!
「まあ! キレイなお花ぁ」

私が抱えている花束を見た美里ママは、嬉しそうに顔をほころばせた。

「すみません……こんなにたくさんお花をいただいていたのを知っていたら、別の物にすればよかったですね」

久我さんが申し訳なさそうに言う。

「そんな事ないわよ~ 女っていくつになってもお花をもらうのは、嬉しいじゃなぁい? たしかに物も嬉しいけどね。気持ちが嬉しいわ~」

そう言う美里ママは本当に嬉しそうで、私たちは安堵した。

「お誕生日、おめでとうございます」

美里ママに花束とプレゼントを渡した。

「ありがとぉ~ さあさ、座って~。今日は賑やかで嬉しいわ~」

白バラに顔を近づけて、にっこり笑う美里ママ。

「あ、ちょっと失礼しま~す」

美里ママはおしぼりを渡すと、身体をくねらせてテーブルを離れた。
今日は1つのテーブルで美里ママが落ちつくことはなさそうだ。
彼女? 彼? のために来ているんだもんね。

「いらっしゃいませぇ。美里ねえさん、大喜びよ~」

明菜さんがにこやかにやってきた。

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