その恋、取扱い注意!
「そんな姿を見ると、湊ももう大人の男なのねぇ」

3才しか離れていないのに。と突っ込みを入れたい所だけど、お姉ちゃんの感慨深げな顔を見たら、何も言えなくなった。

「美加姉もすっかり大人の女性ですね。変わっていないのはミミだけか」

湊の言葉に、お姉ちゃんが階段の手すりに寄りかかりながらケラッと笑う。

「そうなのよね~ とても24才とは思えなくてね。こんなのでいいの?」

「もちろん――」

「湊君、いらっしゃい。玄関で話していないで、中へ入りなさいな~」

湊が口を開いた時、母がリビングから顔を出した。

「湊、上がって」

スリッパを出した私は、湊が上がるのを待った。

「着替えたんだ」

「一応ね」

湊は緊張している様子もなく先に立って歩く。




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