その恋、取扱い注意!
「お前……」

湊は唖然となってそれから無言になってしまった。

今の言葉、まずかったよね?
怒らせちゃったみたい……。

気まずい雰囲気に居心地が悪くなり、座りなおす。
ふと外を見ると、自宅近くになっていた。

この状態でさようなら?

湊を見ることも出来ず泣きたくなるのを堪えて、まっすぐ先を見ていた。




本田家の駐車スペースに車が停まると、私はいそいそと外へ出た。

気まずい。気まずいよ。この雰囲気。

「ミミ」

運転席から降りた湊は、車の向こうから名前を呼ぶと近づいてきた。

「な、なあに?」

目の前に立った湊は強引に私の手首を掴んで、街灯のあたらない暗がりへ引き込んだ。

「みな――」

何事かと顔を上げると、唇が重なった。

「んっ……」

すぐに舌が絡まるキスが始まり……
呼吸が苦しくなるくらいのむさぼる様なキスが終わった時、私の呼吸はあがっていた。

「っ……はぁ……」

呼吸を必死に整える私の頬に、そっと指先が触れる。
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