その恋、取扱い注意!
「もしもし……」

『やっと起きたか。どれだけ鳴らしたと思ってるんだよ』

「ん、みなと……おはよう」

『はよ。支度が済んだらうちに来いよ。母さんが朝食用意するって』

「えっ?」

おばさんが朝食っ!?

驚いて、ふらふらとベッドの上に起き上がる。

『15分以内に来いよ』

答える間もなく通話が切れた。

15分以内って……。
短すぎっ!

急いでTシャツとショートパンツに着替え、歯磨きをしてササッと髪をとかす。
まったく色気のない格好が洗面台の鏡に映り、着替えようかと考える。

それともお化粧?

その時、インターホンが鳴った。

「美海~ 湊くんよ~」

リビングのモニターを見たお母さんが、パタパタとスリッパの音を響かせて玄関に向かう気配がする。

もうっ、せっかちな湊っ。

ブラシを置いて玄関に向かうと、お母さんが満面に笑みを浮かべて湊と話をしている。

湊もお母さんの調子に合わせて楽しそう。

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