その恋、取扱い注意!
お姉ちゃんはたしか朝倉ホテルでやるんだよね。
老舗の最高級ホテルって書いてあるんだけど……こういうところで挙げたら、いったいいくらかかるの?

頭が痛くなってきた……。

結婚情報誌をパタンと閉じた時、予告もなくドアが開いてお姉ちゃんが顔を覗かせた。

「ノックぐらいしてよね」

「冷たいんだから。エステのチケットあげようと思ったのに」

「えっ? エステ!?」

「1回のお試し券だけどね」

部屋の中へ入ってきたお姉ちゃんは、ピラッと一枚の券を私に渡す。

「あら、いよいよ本格的になったのね」

お姉ちゃんの視線が、ベッドの上の結婚情報誌に向いている。

「結婚費用ってどのくらいあればいいの? お姉ちゃんたちが挙げるホテルって相当高いんじゃない?」

「まあね。でも知り合いが働いているから、結構な割引があるのよ。じゃなかったら、朝倉ホテルに決められなかったわ」

「そうなんだ……」

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