その恋、取扱い注意!
それから、数日経った昼ごろ、ミミから電話が入った。
少しの変動も見逃せないチャートチェック中だった。

『ミミ、どうした?』

パソコンの画面に映るチャートを目で追いながら出る。

「ごめん。忙しかった?」

『ちょっとな。チャートチェック中、少しの変動も逃さないようにな』

「なんでもないの。じゃ、切るね」

『おい! ミミっ』

俺が忙しいと言ったばかりに、ミミは何か言いたいのを遠慮して電話を切った。

その日、ミミに電話をかける時間が出来たのは夜だった。
しかし、何度もかけるが、呼び出し音がなるだけで出ない。

何かあったのか?

マンションに戻ると、車で自宅へ向かう。

心配で苛立つ時間だった。こんなにもミミを心配する俺はやっぱり愛しているんだなと痛感する時間でもあった。

やっと繋がった時には、運転しながら全身が脱力した。

「も、もしもし」

『ミミ! どこにいる?』

「家に向かっているの。今商店街を抜けるところ。どうしたの?」

俺の焦りとはうらはらに、ミミは能天気にどうしたの?と聞いてくる。
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