その恋、取扱い注意!
「ここ、あざになってる」

「えっ?」

湊の指先が感じる場所を見ると、腰骨のあたりが赤紫色のあざになっていた。

「あ……どうりで痛いと……」

「ひざっこぞうもすりむいているし……お前も彼女も反射神経鈍いな」

「わ、私は不可抗力ですっ。突然ぶつかってきたんだから」

からかわれながら左手の肘あたりまでビニール袋とテープで濡れないないように施される。

後ろ向きにされ、湊の指がブラジャーのホックにかかる。

「湊は入らないの?」

自分だけが脱がされているこの状態に恥ずかしくなり、落ちそうになるブラジャーを押さえる。

「裸で洗ってもらいたいの?」

「だって、私だけが裸って……」

「いいから」

しどろもどろになると、バスルームのドアを開けられて押し込められる。
バスタブはきめの細かい泡でこんもりと覆われ、ジャスミンの甘い香りがバスルームの中を満たしていた。


左手だけバスタブから出して、全身暖かい湯に浸かる。一息ついた時、湊の指が髪をまとめるように持った。

< 419 / 437 >

この作品をシェア

pagetop