その恋、取扱い注意!
「あ、うん。ごめんね。起こしちゃった」

「起こしてくれれば、薬用意したのに。目が覚めるほど痛むんだな」

「ん……あ、私バスルームで寝ちゃってごめんね。髪の毛まで乾かしてくれたんでしょ?」

右手を髪に持っていくと、ふんわりの感触。

「濡れたままだと風邪ひくしな」

「ありがとう」

湊は肩に手を回して私を抱き寄せる。ひたいに吐息を感じて、キスが落とされた。

「3時か。まだ夜中だな。眠れる?」

「うん」


ベッドに横たわり腕枕され、まぶたを閉じる。

次に起きると、会社へ行く支度をしている湊がいた。

「ごめんなさい! 寝坊しちゃった!」

がばっと起き上がると、左手首と腰の痛みに顔がゆがむ。

「大丈夫か? 気をつけて動けよ」

「だって……」

「わざと起こさなかったんだよ」

ダークレッドのネクタイを結びながらこっちを見る。

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