その恋、取扱い注意!
昼休みが終わる少し前、更衣室で湊に電話をかけてみた。
呼び出し音が鳴るだけで、湊は出ない。
切ろうとした時、
『ミミ、どうした?』
普段はこんな時間に電話をしないから、湊の声は少し怪訝そう。
「ごめん。忙しかった?」
『ちょっとな。チャートチェック中、少しの変動も逃さないようにな』
忙しそうだ。今は相談できない。
「なんでもないの。じゃ、切るね」
『おい! ミミっ』
湊が呼んでいるのが聞こえたけど、電話を切りスマホをバッグに放り込んだ。
******
就業時間が終わり、更衣室で着替えていると久我さんが入って来た。
「お疲れさま。ね、誰かいた?」
リボン型のスカーフを外しながら聞いてくる。
私たちの制服は、航空会社の客室乗務員の制服に似せて作られている。
「ううん。でも大丈夫よ。ファミレスで何かされるわけないし、何かあったら叫んでやるから」
内心は怖い。だけど、今日会えば終わる。
そう思えば、勇気が出る。
呼び出し音が鳴るだけで、湊は出ない。
切ろうとした時、
『ミミ、どうした?』
普段はこんな時間に電話をしないから、湊の声は少し怪訝そう。
「ごめん。忙しかった?」
『ちょっとな。チャートチェック中、少しの変動も逃さないようにな』
忙しそうだ。今は相談できない。
「なんでもないの。じゃ、切るね」
『おい! ミミっ』
湊が呼んでいるのが聞こえたけど、電話を切りスマホをバッグに放り込んだ。
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就業時間が終わり、更衣室で着替えていると久我さんが入って来た。
「お疲れさま。ね、誰かいた?」
リボン型のスカーフを外しながら聞いてくる。
私たちの制服は、航空会社の客室乗務員の制服に似せて作られている。
「ううん。でも大丈夫よ。ファミレスで何かされるわけないし、何かあったら叫んでやるから」
内心は怖い。だけど、今日会えば終わる。
そう思えば、勇気が出る。