『リナリア』~生徒に恋した体育教師~




「誤解・・とけた?もう怒ってない??」





「うん、とけたよ。ていうか、その前に私、怒ってなんかいないよ?私に怒れる権利はないもん。ただ、彼女がいる人にあんまり馴れ馴れしく話かけちゃったら、いけないのかなって・・・」




「そうだったんだ。怒ってなかったんだ~よかった~・・」



相川は、ほんとは話したかったんだよって笑って言った。







なぁ、相川・・その一言がその笑顔が、俺をどれだけドキドキさせるか知ってる?



どうやら俺たち、仲直りできたみたい。






「よしっ。なら今日は送るよ。もう暗いし」



「ほんとにいいの?ありがとう先生!」





俺は、相川を車で送って行った。




ずっと笑いあえる、楽しく幸せの時間。





時間が止まればいい・・・なんて真剣に思う。








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