my existence sense-神が人を愛す時-
「まぁまぁ、ほら先に他の皆の話でもして来たらどうだい?」
「俺の心は今未だ見ぬ彼女で一杯でそれどころじゃ――――」
ガチャッ。
「ん?」
「おぉ!?」
続く会話を遮り広間の奥の扉が開いた。
ッ。
開いた扉から入ってくる影に注目が集まる。
広間が広すぎて顔ははっきりとは見えないが、艶やかな長い髪に潤む唇に遠目からでも判る豊満なボディ。
やや露出の多目の服装で、スリットの入ったワンピースから足がチラチラと覗く。
「来た来た来たぁあっ♪」
「あ、ジーザス彼は違..........」
シュタッ!
キルファは何か言おうとしたがジーザスにはまるで聞こえていない。
意識は完全に向こうの扉から入ってきたその人物へ。
キルファが言い掛けた言葉のある細やかな和感にも全く気が付かずに、風のように素早くその人の方へと走り出す。
タッ。
「ゴホンッ。
御初に御目にかかります、お嬢さん。
私はこのノヴェリア王国に身も心捧げる将の中の将、城の侍女達のイケてる将軍ランキング自称第一位のワイルドでチャーミングな上将軍ことジーザス=グレイストと申します!」
何なのだろう、そのランキングは。
果たしてそんなものが本当に存在するのかも疑問だが、自称ということなのでまぁ良しとしよう。
「あら..........」
ジーザスのその勢い。
初対面でそう言い寄られるその人は勢いに思わず顔を伏せる。
引いてしまったのか。
俯く顔に長いその髪が掛かり表情が見えない。
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