tender dragon Ⅱ
先を歩く蒼空くんについて歩いてると、グラウンドが見えてきた。
そしてすぐに彼の姿を見つける。
たくさんいる男子生徒の中ですぐに見つけられるくらい、目立ってた。
だって、女の子たちがキャーキャー言いながら難波くんを指差してるんだもん。
難波くんもあたしに気づいて、笑顔であたしに手を振ってくる。
またあの人は、自覚ないっていうか……注目されていることに気づいてない。
「……あいつ…」
「え?」
隣にいた蒼空くんが、難波くんを見て小さな声でポツリと呟いた。
あれ、蒼空くんって難波くんのこと知ってるんだっけ?
「難波くんのこと知ってるの?」
だったら最初から蒼空くんを誘えばよかったな、なんて思った。
「あ…いや、知らねぇ。」
「でも今…」
「見間違いだった。」
見間違い?