tender dragon Ⅱ

「ふーん…そっか」

なんだ、見間違いか。

なんて思って、あたしも難波くんに手を振り返したけど、難波くんが蒼空くんを見て立ち止まってるから…

あぁ、やっぱり知ってるんだ。

すぐにそう分かった。


「…おはよ、川原っ」

難波くんは何事もなかったかのようにあたしに挨拶をして、蒼空くんにも軽くお辞儀をした。

「おはよう」

蒼空くんは難波くんからずっと目を反らしてるから何だか気まずくて、とにかくすぐに離れることしかできなかった。


「じゃあ…あの、頑張ってね!」

「…サンキュ」


蒼空くんは何か知ってる。

中学のときのことか…それとも違う何か。

だから難波くんと目も合わそうとしなかったし、難波くんだって蒼空くんを気にして様子が変だった。

……何を隠してるんだろう。
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