The endless world
すぅ…
「大丈夫だ、安定した。」
ほっ
あれから3時間―――
清香先輩を運んで初夢の爺さんの家につくと明君は包帯に何やら難しい漢字を書き、清香先輩の肩に水を垂らした後、その包帯をぐるぐると巻き付けた。
「どうやらただの攻撃だけだったみたいだ。」
「ところでさっきのあれはなんだったんだ?」
「あれは黄泉の軍勢の一部だ。簡単に言えば悪霊みたいな物だ。」
「悪霊か、あいつらは何が目的なんだ?」
「あいつらに目的はない、ただ気の向くまま人間の体に憑依して自分の存在を保とうとする。」
「まさかだが、初夢が関係してるのか?」
純白先輩が真剣な顔をしている。