穢れた愛
馴れ合いのまま
辿り付いた
騒々しい居酒屋
通された和室
胡坐を組み
ネクタイを外す山越は
法被を着た店員の顔も見ず
「生ふたつ」
注文を告げ
世話しなく上着を脱ぎ
ワイシャツの袖を捲る
山越は上司として
取っ付き難い
中途採用の青柳が
配属されてから
鬱陶しい雰囲気が
漂っている
悩みの種を抱え
胃痛がする日々を
送っていただけに
自腹覚悟で
青柳を誘ったからには
成果を上げたいと
似つかない
無意味な愛想笑を
繕って見せた