穢れた愛
第七章 屍の魂
第七章 屍の魂



街に埋もれそうな
廃れた喫茶店


洋楽が流れる
静かな有線


窓に張られた
黒塗りシート


カラオケ機材に
古いゲーム機


怪しげな店


幾度となく
繋がらない携帯に
電話を掛け続ける青柳


微かな溜息を吐き
携帯電話を
テーブルへ置いた


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