無題
家にかえってすぐパソコンをひらきました。
パソコンに手をかけたとき有川のニュースが聞こえてきました。
私は、すぐに食卓においてあるテレビをみました。
『有川くん、大丈夫かしら…』
食卓でアップルティを飲んでいた私の母です。
こんな状態で、大丈夫なわけがないじゃない。お母さんは、どんなけ無神経なの?
『有川さんのお宅の子、とってもいい子だったのにね。』
お母さんは、コップのとってを180度回転させ、さっきまで使ってなかった左手でアップルティを一口のみました。
『いい子かぁ…』
『うん。いい子だったわよ。』
いい子…そんなこと生まれて数えるぐらいしかお母さんにいわれたことないなぁ…。
なんで私には、いってくれないの?
私は、あなたにとってのたった一人の子どもなのに…
どうして、自分の子をほめず、他人の子をほめてるの?
なんか、ムカつく。
腹立つ。
『有川さんの子って、学校でどんな感じだったの?』
ほら、また他人の子。
『別に…ふつうだったけど…。』
『ふつうって……なんかあったんじゃないの?…いじめとか暴力とか。』
『だから!ふつうだったって!!』
怒鳴ってしまった。母にはじめてキレてしまった。
『音乃ちゃん、急にどうしたの??』
母は、私の肩に手をそえてきました。
『やめてよ!!!』
おもいきり母の手をはらい、2階の自分の部屋にかここみました。