無題



ベッドにドンっ!

体を休めました。あと、神経も。

なんで、今日は『いい子』という言葉にピンっときてしまったのだろう。
いつもなら全然全然気にしないのに。あと、有川がやたらと心配になる気持ちは、いつおさまるのだろう。

登校拒否になった時は、軽い心配だったのに、今は…






プルルルプルルル

『はい?』

『幸也!カフィの掲示板みた??』

『ううん』

『やべぇぜ。パンクしそう(笑)有川の父さんヤバイよな。』

『うん。』


えっ?有川の父?有川じゃなくて?

『お前も知ってるのかぁ。子どもために、賠償金はらうんだぜ。しんじられっかよ。俺なら、絶対少年院いれて反省させるけどな。アハハハハハハ』

賠償金?少年院?反省?

『うん。そうだね。』

会話にならない。私が相づちしかうってないからだ。
『でさぁ…今日の……で……………の…の……が、……………だったんだぜ。』

重要なとこがききとれない。まわりが暗くなる真っ暗になる。みえない。みえない。
あれ?私の大切な本は?勉強机は?今までのっかってたベッドは?えっ?えっ?えっ?

わけわかんない…。わかんないよぉ…







『音乃?おい!おい!音乃、音乃?!!』


あっ…

『ごっ…ごめんごめん。アハハハハハハ』

『しっかりしろよなぁ(笑)』

『ごめんって(笑)今からご飯だから、また明日ね…。』

『えっ?ちょっ…あっ…』

私は、勝手に電話をきりました。


幸也の話しってホントなのか?
有川の父が賠償金を払ったってことは、有川は、少年院にはいらなくてすむってこと?

そういうことになるよね。


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