無題

『女の子がこんな時間に歩いてたら危ないよ。俺が家まで送ってあげる。』

『家には、帰らない。帰りたくない…。』

『えっ?じゃあどこいくの?』

『コンビニ』

『じゃあぁ俺も。』


ついてくるなら勝手にどうぞ。

私は、有川がついてくるのは別にイヤじゃなかった。

殺人者が隣にいたら普通怖くて逃げると思う。でも、有川は殺人者なんて思えなかった。全く怖くもなかったし…。


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