無題


家にまだ帰るのがイヤなので、近所のコンビニへ。


5分ぐらい歩くと変なやつらは、いなくなりました。電灯も少なく、まわりは真っ暗。

カバンの中から携帯をとりだして、足元を照らしました。

ついでに携帯画面もみました。
受信0。着信0。
11時34分。こんな遅くに1人で外をうろうろするのは、初めてです。


『築島さんだよね?』

『えっ?』

私の後ろには、あのフードの男が。
よくよくみると

あれ?
あっありっ…有川??

『誰だかわかる?』

『有川…じゃない?』

『わかってくれた!ありがとう。』

有川は、笑った。ニュースでみた有川とは思えない笑顔だった。

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