無題



『平気な顔して、よくたべれるね?!あんたの頭は、どうなってんのよ!!』

るかは、私の頬を思い切りぶった。

ジーンとくる痛み。それは、飛び掛かってくる言葉よりマシだった。

『きいてんの!?』

もう一度ぶってきた。


やり返したい。

そんな気持ちをおさえて、左手で太ももをつねった。

まだ返事をしない私に苛立てて、またぶろうとしましたが、それを幸也がとめました。


『幸也は、いいの?こいつ…男と一緒にいたんだよ?!しかも、その相手…有川なんだから!!』


幸也は、るかを止めるのをやめた。

またジーンとくる痛み。


私は何も言い返せず、休み時間が終わった。


『じゃーまっ』


よくある小さないじめ。
でも、ここから過酷ないじめがはじまる。

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