無題


チャイムが鳴る1、2分前に教室にはいった。


『きたよ…』


胸にささる言葉…


『おい!授業はじめるぞ!』

私を見ていた目達は、一斉に前をむいた。


今日の授業は、いつもより早く終わった気がする。


今日1番嫌な時間がきた。
休み時間。



おかずではないおかずばかりを詰め込んだお弁当。

『いただきます。』

みんなに聞こえないぐらいの声で…。


お箸に手をかけた時、1番おそれていたことが起きた。


『何食べてんの?』

また…るかだ。


ここは、無視するべき。


私は、そのままお箸を持った。

おかずにお箸を刺そうとしたら、目の前からお弁当がきえた。


< 59 / 87 >

この作品をシェア

pagetop