白の偽り姫

－素敵－

私たちは先輩方の部活が休みの放課後は必ずと言っていいほど会っている。

教室にも遊びに来てくれる。



「らーん！せーなちゃん！」



「またきたの？ｗ」



「たく、相変わらずひでぇな！」



龍騎先輩はぶつぶつ言っている。



「今日は一緒にお弁当食べたいなって思ってきたんだ！」



『みんなでお昼いいですね！どこで食べましょう？』



「んー。屋上にしようか！」



屋上は立ち入り禁止で誰もいないらしい。

だから先輩方はよく屋上を利用していると言っていた。



「私先生に呼ばれてるから先行ってて！」



蘭を見送って３人で屋上へ向かった。



「蘭がいなくてちょうどよかったな！」



え？ちょうどよかったってなんだろう？



「奈緒ちゃんには言っておきたいと思ってな！」



『なんでしょう？』