サキヨミ。【BL】
「確かに君に言った事は、俺の願望でもある」
指を、唇を触れ合わせる事を。
確かに見たけれど、それを現実にしたいと俺は望んでいる。
「だって好きなんだよ」
好きなんだからしょうがないじゃないか。
幸せな未来を見れた事は嬉しかった。
彼を守る事が出来るのなら、どれだけこの能力に感謝した事だろう。
けど、これじゃどうしたらいい。
「好き、好きなのに」
自分の所為で悪い方へと進めてしまったら。
「……もう変なこと言わないからさ、お願いだから、目を開けて……っ」
想いを告げたせいでこうなってしまったのなら。
「好きなんだ、君が。好きなんだよ」
本当、他には何もいらないんだ。
その時、あの瞬間のように息を飲む音がした。
俺はその方向をじっと見つめた。