世界に1つだけの幸せを。
その日もいつも通り、三人で電車に乗り、三人で学校に行く。

「詩!おはよー!」
「おはよう里穂」


校門で別れた俺たちは、別々に教室に向かう。



そんな毎日が、楽しかった。



「で?」
「で?ってなんだよ」


いきなり弘樹がそんな事を言ってきた。で?と言われても、返事に困る。


「詩ちゃんだよ!付き合ってんの?」

「…はぁ?」


何を言い出すんだこいつ。

俺と詩が、付き合ってるって?


なわけねーだろ。
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