前髪少女の秘密?!





キッチンの流し横にはTパックがアルミのラックのようなものに並べられていて、なんとなくレモンティーと読めた。


ずいぶん高級そう。


しかも箱の切り取りだろうけど、『レモンティーの美味しい入れ方』と書かれた厚紙が貼り付けられていた。


1分じらす……?紅茶ってのはこんなにめんどくさいのか。

お湯に入れればいいのかと思ってた。



一応その厚紙に沿って作ってみた。

ティーカップは洗いかごに綺麗に並べられていたからそれを使った。


こんなもんか?


ベットの方を見ると、もう総長がまた大の字に寝ころんでいた。


「総長ー、レモンティー入れましたよ?」

「あー、…ありがとー」


ゆっくりゾンビみたいに起きあがったと思ったらレモンティーを受け取って固まった。


「…どうかしました?」

「いや、これ飲んでこうかあんのかなって思って」


…効果?


「なんか温泉でも入ってんですか?それ」

「いや?おれこれ飲むと二日よいねぇの」

やっぱり呂律の回って無い声で、一回首を傾げてからティーカップに口を付けた。


二日酔いが無くなるって、そんなことあるんだ…。







< 84 / 116 >

この作品をシェア

pagetop