冷たい彼
綺沙樹side
もう、麻尋の意図がわからないわ。
どうして…あそこであの子達の味方をしたのかしら…。
「綺沙樹ちゃん…大丈夫??」
沙彩が心配そうな顔をして私を見上げる。
本当に小さいわね、沙彩は。
「大丈夫よ」
別に…中傷が聞いた訳じゃないわ、私が言った方が聞いてると思うわ。でも…あそこで麻尋が、私を否定したのがすごく悲しかったのよ。
『人を傷つけるいけないし…ね?』
それは、いつもこうやってこういう場面を乗り越えてきた私を否定したってことなんだわ、私にはわかるの。
「沙彩…私まだあなたに言ってないことがあるわ」
「何?綺沙樹ちゃん」
「私ね…中学の頃から、麻尋が好きなのよ」
「…やっぱりね」
「!! 沙彩、知ってたの!?」
「うぅん、さっきの綺沙樹ちゃん見てたらわかるんだ。蜂谷さんの言葉に傷ついてた顔してたから」