冷たい彼

「沙彩を…返してもらおうか」
「皇雅さんっ!何できたんですか!?」

倉庫の2階、沙彩が腕を縛られいすに座らせられた状態で叫んでいる。
目には微かに涙が浮かんでいた。

…RAITIの春真は卑怯なことはしねぇって聞いたが…これは卑怯だよなぁ、
俺等も人のことはいえねぇが…沙彩がかかると別だ。

「沙彩、待ってろ。すぐ終わる」

そういて俺は先頭を切ってRAITIの奴等に殴りかかった。
幸いゴツい指輪をはめていたからダメージはでけぇはず…。

下のやつらを殴ってふと上を見たときに気付いた…こんなに大きな抗争なのに…肝心のトップ、春真がいねぇ。

いるのは美鶴だけだ。

「どういうことだ…?」

俺は無傷のまま2階にたどり着いた、服には返り血、泥、
いろいろついた…気にしてられるほど今は余裕がねぇがな。

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