冷たい彼
沙彩side
「ふっ…ヒック…」
私はあれからどれくらい走ったかなぁ?
1人誰も来ないような公園で、泣いていた。
人通りの少ない道で、1時間に1人通るか通らないかの場所。
「せっかく、鈴華さんがくれたのに…皺が寄っちゃった」
何て、1人で喋っていた。
そろそろ暗くなると言うのに、家に帰る気は全くなかった。
「沙彩?」
ウトウトなりかけていた頃、知っている声がした。
「沙彩!こんなところで何してんだよ!?」
「…結城、さん…っ」
私は駆け寄って抱きついて泣いた、ダメだってわかってるけど…今は誰かに縋りたかった。1人では、抱え込めないよ。
「沙彩!?泣いて…」
「結城さんっ…すみません、もう少し…このままで…っ!」