冷たい彼
皇雅side
「さ、ちょっと話すわよ。皇雅そこどいて座るから」
俺は無視して沙彩を追いかけよとドアを押したとき…
ガツンッ!
俺の耳スレスレのところに拳が通過した。
「話、できるよな?」
「あぁ」
このままじゃ、俺がやられる。
ここはいったん鈴華さんの話を聞くことにした。
「皇雅、私があなたと沙彩ちゃんを別れさせたのには理由があるわ」
「理由?」
「えぇ。…まず、あなたには他の女の陰があるはずよね。前にも…忠告したはずよ、沙彩ちゃんが傷つくと」
「杏子のことか……。あれは「まず、私の話を聞いて。沙彩ちゃんは不安だったのよ、あなたが沙彩ちゃんを選んだ理由が杏子さんに似てるからだったから。だからあなたに電話した、そしてハッキリさせて…言ってほしかったのよ」
「…沙彩は代わりだって?」