冷たい彼
辛かった、春真にこんな顔をさせてる原因が私だから。
悔しかった、春真がこんなにも考えていたのに何も知らずに呑気だった自分の過去が。
情けなかった、皇雅さんが好きなのに春真のキスを受け入れてしまったことが、拒めきれなかったことが…。
「“姉弟”だから、伝えちゃいけねぇっておもった。でも、無理だった…何で、姉弟なんだ…?何で、隠さなきゃいけねぇんだよ…。“姉弟”って肩書きだけで…“好き”の一つも伝えちゃいけねぇのかよっ…!」
春真の悲痛な声が観覧車いっぱいに響いた。
「気付いたときには、あり得ない相手に盗られてて…何度、沙彩が姉貴じゃなかったらって思ったか…」
それを聞いたときには、もう、涙が出てた。
「さ、沙彩!?」