冷たい彼

帰り道、春真も伝えてくれたから私も伝えることにした。

「春真は、カッコいいよ」

「…あぁ」

春真は少し驚いた顔をしながらも返事をしてくれた。

「優しいし…本当に、私にはもったいないくらいの…」

「……」

「弟だよ」

残酷だと思う、でも…ハッキリさせなきゃ、よけいに辛いから。

「…沙彩は俺の自慢の姉貴だよ」

「…ありがとう。…キャッ!」

家の前くらいで、急に春真に抱きしめられた。

「少しだけ、今だけ…こうさせて」

「春真…」

5分位して、春真は私を離した。
そしてチームの呼び出し、と言ってバイクでもう暗くなった夜道にバイクで出ていってしまった。

その時、後ろに誰かがいるとに気がついた。

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