冷たい彼
「今の俺には、篠原を助けたときの気持ち何てわかんねぇけど…今のお前等見てたら、助けてよかったって思える」
「皇雅、くん」
「まぁ、それもこいつのおかげだけどよ」
「…え?私?」
「こいつがいなかったら、俺最低最悪人間だったから。たぶん、篠原が覚えてる俺と浜逆の人間」
「そんなことっ…」
ないよって言おうとしたらいきなりキスをされた。
「なっ…こ、皇雅さっ…!」
「でも、俺はこいつと会って丸くなれたんだよ。だから今みたいに思える。前の俺だったら『どーでもいい』ってはね除けてたかもしんねぇ。命って大切って思ってなかったからな」
「皇雅、くん…」
「えも、今は大切な奴らが死ぬとかありえねぇから。その時の俺も、こんな気持ち立ったと思う」
今の皇雅さん、すっごくカッコいいと思う。
やっぱり、ホントは優しい人なんだよ…。
「皇雅くん、好きだった…大好きだった。本当に…あなただけがすべてだった。でも、そんな過去に捕らわれていた私を救ってくれた人がいる、大切に想える人がいる。だから、皇雅くんを呼んだの」
「あぁ」