冷たい彼

えっと…やっぱり答えた方がいいよね?

「…ゃです」

声が小さくなってしまった。

…だってこんなに綺麗で大人っぽい女の人を
目の前にしたら女の子でもドキドキしちゃうよ!

「ん?ゴメンね、聞こえなかった!もう1回言って?」

小首を傾げて大きな瞳をウルウルさせて
目からピンクの視線をいっぱい出して私に言った。

「く、栗原…栗原沙彩と言います!」
「沙彩?珍しい名前ね、でもすっごく可愛い名前じゃない!」

いいなぁ、みぅもそんな可愛い名前がよかったなぁ…
と呟きながら浅川さんを見た。

「皇雅!沙彩ちゃんは皇雅の?」
「あぁ」
「ついに皇雅にも特定の女ができたか!」

…聞き捨てならない言葉が。

まぁ…スルーしておこう、かなぁ。



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