ウソつき恋愛<番外編追加>
「麻結ちゃん、可愛い」

「可愛い言うなっ」

「なんで?」

さらに赤く染まるあたしの頬。

「なんで波斗君も祥も可愛いって―――」

言いかけて、口をつぐんだ。

祥の名前が出た瞬間、波斗君が哀しそうな顔をしたから。

ときどき見せる波斗君の哀しそうな顔。

あたしの中途半端な気持ちのせいだ。

少しの沈黙が訪れる。

口を開いたのは波斗君だった。

「麻結ちゃん、何変な顔してるの?」

「変な顔なんてしてません~」

あたし、そんなに変な顔してたかな?

波斗君はくすりと笑った。

「じゃ、勉強始めようか」

波斗君はそう言うと、教科書とノートを開いた。

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