ウソつき恋愛<番外編追加>
「そんなことないって」

フルフルと波斗君が首を振った。

そのとき。

―――ピリリリリッ ピリリリリッ

あたしのケータイの着信音が鳴った。

ディスプレイに表情された名前は、“梨々花”。

「波斗君、ちょっとごめん」

あたしは波斗君にそう告げて、少し離れてから電話に出た。


「梨々花?」

『麻結、あのね』

焦ったような声だった。

「どうしたの?」

『部活で祥が大ケガしたみたいなの』

「え……?」

「今、保健室にいるんだけど……」

「なんであたしに言うの?夢香ちゃんに言えばいいじゃない」

< 117 / 171 >

この作品をシェア

pagetop