鬼と天使と少年と、



目を開ければ、そこには闇が広がっていた。右も左も上も下もわからない、ただ真っ暗な空間。


「(どこだよここ……)」


こんな真っ暗だと雨乱探せねーじゃん!何あの銀髪イミフ男!

っていうかこれアレだよね。


ばっ、バケバケヤ~でるパターンじゃねえのっ?!

無理ムリっ、ていうか出口とかねえのかよーうっ!


内心ドキドキ☆ハラハラ☆っとかナントカ焦っていると、ふいに目の前がパアッと明るくなりだした。

「っ、まぶしっ」あまりにもチカチカするもんだからギュウッと目を瞑ったんだけれども。

次の瞬間


ふわっ、


「…………え?」


なにこれ気持ち悪い心臓がふわって、うい、浮い、て、え、………

ぎこちなーく目を開ければハイ、あらビックリぃ~…



「えっ…えええぇえぇえええぇえぇえええぇええぇぇええぇええぇえぇえええええぇええぇえええッ?!」



ぬわーんと俺は空に浮いていた?!

かと思えばものすんごい勢いで真っ逆さまに落ち……てって、これヤバイじゃん俺死ぬじゃん!


「ちょ、まっ……ううううう雨乱んんんんんんーッ!」









「まったく、何をしているんですか。あなた、自殺志願者かなんかですか?いい迷惑です」


「ほふぇっ?」


ぎゅっと抱きしめられた感覚がして、思わず驚きの声が漏れる。

目を開ければ、今度はキラキラした、優しい光が俺をつつんでいた。

いや、正確にいうとだな。



「空飛びの呪文くらい覚えてください。あなたたち人間は魔法でしか飛べないんでしょう?」

「うっ、雨乱っ?!」



なんと、俺が探していた天使がいたんだ。

って、え?!
なんでなんでっ?!
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