鬼と天使と少年と、
俺の視線の先には二人の姿。

これからどうするんだろうか……なんて思っていると闘技場内にアナウンスが流れた。



『これからアナタ達には、天井から吊るしてある的(まと)に最大の魔力をぶつけてもらいます』


「天井?……って、ホントだ」


「アレを狙えってか?」


「しかも最大の魔力で…ですか」



闘技場ドームの天井からは長い紐に吊るされた的(まと)があった。

なぜかハートの形。
なぜにハートの形?

ちょっとした疑問を胸に、先生から『それじゃ、頑張るんだよ』の一声で魔力検定が始まった。


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