鬼と天使と少年と、



あれから廊下で散々嗚咽を漏らして泣いたあと、俺ら3人は【彗星組】へと向かっていた。


もちろん俺はテンションがた落ち…。


だって殺人未遂しちったんだぜ俺?!
しかも相手、せ、先輩とか……っ

やっちまったなあっ!


あ、なんかまた泣きそうだわ俺…。


心中涙ぐむ俺に対し、二人はずっと慰めの言葉をかけてきてくれる。

だけど逆に辛いんだよなぁ……。



「佐雄が全部悪いわけじゃないでしょう?先輩たちも反省していましたし…」


「もしセンセーから何か言われても、……うん、まあ、だ、大丈夫…………………………だと思うぞ?」


「ちょっと倭草っ、それ逆に不安煽りますからっ!」


「あ、あはは~っ?」



頭をかいて目をそらす倭草に雨乱は溜め息。呆れてこれ以上モノも言えなくなったみたいだ。

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