鬼と天使と少年と、
作り笑いを浮かべる俺に二人は口をモゴモゴさせて、気まずい空気が流れるが……



「お!こんなとこにいたんだなっ」


「探したわよ」



「え……?」なんで先輩がここに、


そう言いたげな俺ら3人の目の前にいたのは、えーと………

名前なんだっけ?


ちょっち冷や汗を流す俺に、メガネをかけた先輩女子が口を開いた。



「私は【茄希】(なき)よ。後で詳しい説明をするから、とりあえず彗星組に戻りましょう?」


「あ、はぃ……」



ということは、必然的に教室に戻らなくちゃいけないみたいだ。


うー……気分が重い。


だけど俺らは先輩の後ろについて、仕方なく教室へ向かうことにした。


その時の俺は他人から見ても汗ぐっしょりだったろう。

ふふ……もうどーにでもなれやいっ!


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