鬼と天使と少年と、



教室に着くと、机の上に座って(行儀悪ぅっ!)待機していた先輩方がいた。


一人はメガネ男子。
一人はほんわか女子。


そして俺らを連れてきたのが、


一人はメガネ女子。
一人はバカそう(←失礼)な男子。



「そうね、とりあえず自己紹介から始めましょうか」


「さんせーっ!」


「ほわぁ~っ、何言えばいいのかなあ?」


「ふん、最初は誰からやるんだ」



先輩方が口々に言葉を放つ中、俺らは全く口を開かず……ていうか、喋る隙がない!

とりあえず先輩方からの自己紹介ということで。



「私は…さっきも言ったけれど、
【茄希】(なき)っていうの。

得意魔法は【氷】よ。
よろしく」


メガネ女子先輩は【茄希】先輩か。
『~よ』『~ね』が口調みたいだ。



「おっす!俺は【珀】(はく)っていうんだぜ!へっへーんっ。

得意魔法は【炎】だかんなっ。
よっろしくぅーッ!!」



テンション高い男子先輩は【珀】(はく)っていうのか。
なんかバカっぽそうな……。



「えへへ~、私はね【呂坐】(ろざ)っていうの。んーとね、みんなと仲良くしたいな~。

ちなみに得意魔法は【雷】だよ。
これからよろしくねぇ~」



ほんわか女子先輩は【呂坐】(ろざ)ね。天然オーラがすごいする…。



そして最後に、

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