鬼と天使と少年と、
茄希先輩……

超絶カッコいいんだけど…!


そんな俺を横から見つめていた友人2人の話し声は、すっかり茄希先輩に意識がいっていた俺には届かなかったという………





「なぁ、雨乱。もしかして佐雄のやつ、茄希先輩のこと……」


「ええっ?!あの佐雄ですよ?!まさかそんなこと………」


「でもなぁ……佐雄、さっきから茄希先輩ばっか見つめてんじゃんかよ」


「あれは……尊敬の眼差しですよ。………………たぶんですが」


「そうなんかなぁ………」



そして俺を見て溜め息をつく二人の意味が、俺には全く理解できない。


え、なに。

なんの話して溜め息ついてたの?


え、……俺?



阿呆トリオは復活し、先輩方とも仲良くなれたんだが………


俺は二人の溜め息にしばしプチパニックに陥っていたのだった。


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