鬼と天使と少年と、
とかナントカ思っていると、すぐ目の前に爺ちゃんが仁王立ちしていた。

女の子たちは既にどこかへ……


うわ、ちょ、これやばいパターンっ!


なんて思ったときには既に遅し。


ースパァーンッ!



「~~ッ、イッデェー!」


「当然の報いだろぅ?あれほど暴走するなと言っただろうに……まったく、世話の焼ける孫だのぅ」


「……だからって、竹刀で殴ることないでしょ。痛いんだってソ……


ースパパパァーンッッ!!


イッッデェェエエェエェエエッッ!!!!」


「やかましい童(わっぱ)だのぅ。………さて、1日修行でもやるかぇ?」


「~~ッ」



俺は必死で首を横に振る。

そんな俺を指差してゲラゲラ笑う爺ちゃんってホントもう鬼畜だわ。うん。



「かっかっか!ま、今日は許してやるわぃ。……次はないぞぇ?」


「っ、……ぁぃ」


「声が小さいッ」


「はぃいいッ!!」



爺ちゃんなら天下とれる気がする。色んな意味で。

つーか竹刀は痛いからやめてぇええッ!

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