鬼と天使と少年と、
「お前、まさか……」


「い、や、いやいやいやっ!その人たちが【闇喰いファミリー】だって可能性はないから!(たぶん)。

それに目ぇつけられたワケでもないし!(おもっくそ『欲しい』って言われたけど)。

これからも関わる気なんて毛頭ないからさ!(でも出雲に『またな』って言われたような……)。


……………と、とにかく!
俺はダイジョーブだって!!」


「………はぁ…。ホンッットーっに、お前は馬鹿だのぅ…。

……しかし、やはり気づかれたか…………くそ」


「? 爺ちゃん?」


「ん、おお。なんでも無いぞぇ。そうじゃのぅ……わしに対策があるきに。お前はなーんも心配せんでええぞぃ」


「う、うん……」



その言葉の意味は、まったくと言っていいほど理解できなかった。



だけど……



まさか、あんなことになるなんて。


今の俺には知る由もなかったのだった…


< 81 / 220 >

この作品をシェア

pagetop