アンバートリップ

「まさか」


 澄んだ空気が珀の全身を輝かせる。

 まるで宝石みたいだと、私は見とれた。




「英語はさ、結奈を悲しませるから」


 ぷうと、たばこの真似で遊びながら、珀が何気なく笑う。






 とくん、と胸が高鳴った。




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