アンバートリップ

ただの思い付きで言ったのかもしれない彼女の言葉は、なのにずっと私の心に引っかかっている。


あそこに行けば、何か分かるかもしれない。


そう思った。


「せっかく来たんだし、小休止してから帰っても、遅くないよね」




 言い聞かせるように呟いた。

 疲れてもいた。



 体力的にというよりも、精神的に。





< 95 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop