アンバートリップ

光の正体は、その建物の窓から淡く零れた照明だった。

それは立派なログハウスのようであり、正面に飾り気のない木の看板が立っている。目を凝らす。



「カフェ やま……がみ?」



読み上げた瞬間、ふもとで出会った土産屋のおばさんのウィンクが浮かんだ。





『もしかしたら、山神様が待っている女性って、あなたかもしれないわよ』






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