あの日、あの夜、プールサイドで
真彩は両手で湯のみを握りしめると、フウフウをして焙じ茶に口をつける。
ーー女の子、なんだよなぁ。
変に大人っぽいところもあるくせに、こんな風に無防備で可愛いところがあるもんだから…ギャップに惹かれるんだよ。
真彩の正面に座って、焙じ茶片手に真彩を観察してると
「あの…。
見られてると、飲みにくいです。」
真彩は恥ずかしそうに、こんな言葉を口にする。
「そう??そんなに見てるつもりないけど。」
「嘘ばっかり。
ずーーーっと見てるじゃないですか。観察されてるみたいで、なんか居心地悪いです。」
ジトーッとした瞳で俺を睨む真彩がおかしくて
「あはは!!」
大声で笑うと
「ほら!!自覚してるじゃないですか!!」
さらに真彩はプリプリ怒る。
子供っぽい真彩の言い分が、たまらなくかわいくて。拗ねた真彩の顔がかわいくて
「そりゃー、見るでしょ。」
「あ!認めましたね?!」
「うん。だって好きな女の子とこうしてお茶できる最後だと思ったら…普通は見ちゃうモノなんじゃないの??」
こんな言葉を口にする。