ラブランディング
もう、なんなのこの子!本と可愛くない!

そんなことを考えながらため息をつくと、刺すような視線に気付いて目線をあげる。そこには、いやにニヤニヤして楽しそうにしている杏。うわ、すっごくヤな顔してる…

「なになに〜。なんかお二人仲良さそうじゃない?急に後輩をランチに連れてきたと思ったらこんな美少年だし?猥談でセクハラしてるみたいだし?」
「だからしてないって!」
「っていうかこんなに狼狽えてる奈月初めて見たかも。沖くん才能あるんじゃない?」
「そうですか?俺から見たらかなり簡単に反応してくれるんで面白いくらいですよ」
「Sの素質あるわねー」
「あ、それは確かにそうですね」

なんか、意気投合してはいけない二人を鉢合わせてしまった気分…

「で、本とのとこどーなの?可愛い後輩をたぶらかしてるって奴ー?」
「シャレになんないこと言わないでくれる?」
「あ、それは違いますよ」

爽やかな笑顔でそう言う沖くんに、ほっとしたのも束の間。

この子がそんなにヤワじゃないことはもうわかってたはずなんだけど、次の言葉を予測することはできなかった。

「俺が一方的に、奈月さんにアタックしてるだけです」

女子社員のきゃっきゃとしたお喋りを、一瞬で沈黙へと変化させる。まぁ次の瞬間、それは甲高い悲鳴を誘うことになったのだけど。
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